大震災と新型コロナウイルス

今日で、阪神淡路大震災から26年。
毎年書かせていただいておりますが、
26年前の今日、当時小学2年生だった私は、
震源地の神戸市長田区の実家で被災し、家も営んでいた店も思い出も全て消失しました。
あの時の事は今でも鮮明に覚えています。
先の見えない絶望感の中で、
唯一、「命が助かった」という事に感謝し、
家族や周りの人達と必死に復興に向けて取り組みました。
神戸の人をはじめ、関西の人は「ニ度と同じ事を繰り返さない」という事を心に決め、
この26年間を生きてきたことと思います。
そんな中、新型コロナウイルスの蔓延。
今日、被災の日だからこそ、想像して欲しいことがあります。
【いま、もし震災が起きたらどうなるのか?】
京都での災害時の対策はまだまだ脆弱と思います。
今もし、避難所に入ることが出来ても、密状態など感染対策は地元任せで十分とは言えません。
全国の自治体への調査でも、避難所の備蓄品の中に食料や水はあっても、マスクや消毒液の備蓄が十分というあると答えたところはほとんどありませんでした。
もともと想定していない状況だからです。
では、今後必要な事は何か?
市内にあるホテルなどの民間の施設との災害時の連携協定をもっと増やしていくことも必要です。
マスクなどの備蓄品を揃えることも必須。
さらに、私も前から議会で提言していますが、要支援者名簿の適切かつ効果的な運用。
一番に支援を必要とする、疾患のある方、高齢者、障害のある方を、
自治体が把握しないまま災害が起これば、救助が後手にまわり、命の危険に晒される恐れがあります。
災害は起きてからでは遅いのです。
私はこれからも市政への取組み強化を強く求めていきます。
皆さんもどうか万が一の事態に備えて、
備蓄品の補充、ご家族・ご親戚との連絡手段の確認など、
ぜひ今一度今日という日に考えてみて頂ければ幸いです。
最後になりましたが、阪神淡路大震災で犠牲になった全ての方に心からの哀悼の意を表します。