災害時の避難場所 ~福祉避難所について~

【災害時の避難場所~福祉避難所について~】
10月7日(木)22時41分頃、千葉県でマグニチュード5.9の地震が発生しました。東京都足立区などでは最大震度5強を観測しました。東京23区内での震度5強以上の地震は、2011年3月11日の東日本大震災以来のことです。
また、10月4日~10日の期間の国内の震度3以上の地震は5回、そのうち2回は震度5強を観測しています。
災害は本当にいつ起きるかわかりません。
だからこそ事前の準備が必要なのです。
そこで9月市会の保健福祉局に対しての質問では、京都市の福祉避難所の運営についてお聞きしました。
福祉避難所とは、避難生活において一定の配慮を要する方(高齢者や障害のある方、妊産婦など)を対象とする避難所のことです。
今までの福祉避難所の運営は、まず一般の避難所に避難し、そこで保健師等の健康調査等による所見に基づき、福祉避難所へ避難するという流れでした。
しかし、障害をお持ちの方等については、福祉避難所ではない避難所で過ごすことに困難を伴うことがあるため、一般避難所への避難が難しい場合があり、利用している施設へ直接に避難したいとの声が以前からあったこともあり、災害対策基本法が令和3年に改正されたこと等を受け、これまでの「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」が改定されました。
その改定の中のポイントとして、『指定福祉避難所への直接の避難の促進』があります。
実はこの国の改定以前から私としてはこの福祉避難所への直接避難は京都市に対し実施のお願いをしているところです。
ですので、京都市ではこの改定を受けどのように、今後福祉避難所を運営されるか質問いたしました。
回答としては、現在のところは従来通り一般の避難所に避難し、その後福祉避難所に避難という流れは変わっていないとのことでした。
改めて試験的な実施でも早期に行っていただくようお願いしたところです。
また、各福祉避難所の、災害時に必要な物資や機材の現在の備蓄は把握しているか確認したところ、各施設に備蓄するよう周知はしているが把握はしていないということだったので、こちらもしっかりと連携を取り事前に把握に努めていただくよう強くお願いいたしました。
課題が非常に多いことは理解するところですが、災害はいつ起こるかわかりません。少しづつでも現実的に運用可能なものとしてほしいと要望いたしました。