新会派「地域政党京都党・日本維新の会市会議員団」設立のご報告

新会派
「地域政党京都党・日本維新の会市会議員団」
設立のご報告

平素より皆様方におかれましては大変お世話になっております。

この度、地域政党京都党市会議員団および日本維新の会京都市会議員団はともに新会派を結成することと致しました。

 

地方議会は二元代表制であり、与党も野党もないのが本来の姿でありますが、京都市会では、長年の共産党対非共産党の構図の中で、市長を擁立したいわゆる市長与党の会派が、原則として全ての予算・議案に賛成をすることで、門川市長が提案する予算や議案のほぼすべてが原案通り可決して参りました。

結果として、行政の適切な緊張感を失わせ、財政破綻寸前という事態に陥ってしまいました。

 

こうした構図を打破し、本来あるべき議会のチェック機能の再構築を目指し、議案に対して是々非々で対峙する新しい勢力を確固たるものとし、市民が求める市政運営を断行すべしという両会派の思いをより強力に進めていくために、このたび合同会派の結成に至った次第です。

 

近年振り返れば、京都市基本計画や芸大移転工事の着手、児童館・学童保育の利用料値上げなど、京都市の提案に対し議会でも賛否が割れる議案がございました。

個々の議員に落とし込めば相当問題視する声がありながらも、いわゆる与党、野党という構図の中で状況が動かないことは実に残念でなりません。

実際に、これら議案の評決は賛成約6割に対し反対約4割とこれまでに比べかなり拮抗するようになりました。それは京都党や日本維新の会という是々非々で議案に対峙する新しい勢力の誕生と拡大によるものが大きいと言えます。

 

私たちが目指す政治は、議会が議会としての機能を取り戻し、是々非々で議論をし、行政を監視し、行政が道を誤る時はそれを正し、市民が納得して納税できる行政として、市民の力で市民主導の政治を取り戻すことです。

その為には、両会派が力を合わせ、交渉会派として議会運営に携わり、新たに条例提案権も持つことで、京都市の未来ビジョンの提示、財政危機への対策、議会改革など幅広い分野で、より強力に市政発展のけん引力になれるように取り組む覚悟です。

 

今後、議会での改革に合わせ、私たちと同じ想いを共有しながら適切な緊張関係を継続できる市長の誕生を新会派内で協力しながら模索していきたいと考えております。

 

徹底した役所改革による無駄のない持続可能な財政運営の実現をはじめとし、子育て世代・現役世代への重点的な投資の実現、また文化セクターを担う京都と阪神間の都市連携による副首都圏構想といった多角的な視点で市政に向き合って参ります。

 

具体的には、直近では、門川市長は財政規律条例の制定を明言されており、条例提案がされる見込みです。これまでの議会での門川市長の発言を踏まえると、財政再建をやり遂げるという覚悟は見えず、赤字を続けながら破綻を延命するというスタンスでありますから、財政規律条例も、京都党や日本維新の会が期待する水準の条例にならないのではないかと懸念しています。

昨年度の敬老乗車証の制度変更の際に、二会派で対案をお示ししましたが、財政規律条例でも、京都市の財政が本当の意味で財政健全化するための対案をお示ししたいと考えております。

 

また、中期的には条例提案権を活用し、従前より声をあげております議員報酬や議員定数の見直しを引き続き進めて参るとともに、例えば、景観条例の一部見直しや行政区割りの見直し、子育て政策の見直しなどの条例提案を検討して参ります。

 

最後に、市民の皆様から、政策的なご意見・ご提案を常時お受けできる体制を強化したいと考えております。
具体的には、HPやSNSでご意見フォームを設置し、また、紙ベースのご意見フォームを幅広くお配りさせていただいた上で、いただいたご意見を原則公開するとともに、議会での質問、予算要望、条例提案につなげていく取組みをして参ります。

 

引き続きのご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。